UFC現状確認その2・ライト級の選手編

続いてライト級。宇野薫が再び参戦するか？というあたりで、日本と世界の力関係を比較的量りやすい階級じゃないかと思います。

ウェルター級では11人紹介しましたが、ライト級はもっとカオスな状態なので、ちょっと多めにアウトプットしてみようかと。

BJペン[BJ Penn]

UFC2階級制覇を成した2人目のファイター(1人目はヘビー・ライトヘビーのランディ・クートゥア)。UFC94でライト級王者のまま挑んだウェルター級タイトルマッチでは負けたが、ウェルター・ライト両階級でトップクラスの実力を持つ。

宇野薫や五味隆典といった日本のトップファイターとも対戦している。

ケニー・フロリアン[Kenny Florian]

TUF1のミドル級準優勝。UFC64でタイトル挑戦に失敗するも、その後6連勝し、次期挑戦者候補No1かと。

グレイ・メイナード[Gray Maynard]

TUF5出身。TUFでは準決勝敗退しているが、UFCでは無敗。ただし判定が多い。タイトル挑戦まではあと2～3戦必要かと思わせるが、これから期待される選手。

ロジャー・ウエルタ[Roger Huerta]

スポーツ・イラストレイテッドの表紙を飾った人気若手選手。UFC87でケニー・フロリアンに負けはしたものの、ライト級トップクラスの実力と目されている。

フランク・エドガー[Frankie Edgar]

グレイ・メイナードに負けたのみだが、勝っても負けても判定が多く地味。

5月のUFC98でショーン・シャークと対戦予定。

ジョー・スティーブンソン[Joe Stevenson]

極めが強い柔術家。UFC80でBJペンとのタイトルマッチに挑戦(失敗)。その後ケニー・フロリアンにも負け、タイトル戦線からは一歩後退中だが実力は高い。

クレイ・グイダ[Clay Guida]

UFCでは最初負けが込んでいたが、最近の3連勝で格を上げている。2006年に修斗で来日、その時は遠藤雄介に負けている。

体毛がモジャモジャ。

ショーン・シャーク[Sean Sherk]

古豪だが、UFC以外のキャリアが多い。また、ライト級のキャリアは2006年以降。タイトルは薬物検査の結果で手放し、出場停止明けのUFC84でBJペンとタイトルマッチを行い敗北。

パンクラスやPRIDE武士道で来日経験あり。

エルメス・フランカ[Hermes Franca]

長く活躍している古豪。2004～2005の戦績は振るわない(連敗しUFCをリリースされ、HERO’Sで朴光哲に負けたりもしている)が、それを除けば安定している。

UFN17でジョー・ローゾンと戦う予定だったが、怪我のためキャンセル。

ネイサン・ディアス[Nathan Diaz]

TUF5出身の若手。しかしそれ以前にパンクラスで来日経験あり(ウェルター級で大石幸史に負け)。UFC94でクレイ・グイダに負けるまで、UFC5連勝を果たした。

PRIDEやDREAMに参戦したニック・ディアスの弟。

グレイソン・チバウ[Gleison Tibau]

微妙なところで勝ったり負けたり。

タイソン・グリフィン[Tyson Griffin]

UFC90でショーン・シャークに負けたためタイトル戦線から後退した感があるが、クレイ・グイダ、グレイソン・チバウに勝っている。判定が多い。

リッチ・クレメンティ[Rich Clementi]

ウェルター級とライト級を転々としている。最近はライト級。ZSTやHERO’Sで来日経験あり(HERO’Sでは宇野薫に判定負け)。ウェルター級で紹介したアントニー・ジョンソンに勝っていたりするが、最近は連敗中。

ジョー・ローゾン[Joe Lauzon]

ケニー・フロリアンにこそ負けたが、他には判定なしで勝ち続けていて上位陣との対戦が期待される。

まとめ

トップ数人とその下のカオス10数人という状況か。宇野薫がUFC参戦するならば、カオスの方のレベルには確実に入ってくるだろうが、タイトルを狙うトップ数人に食い込めるかどうかと言った感じか。そして青木など日本のトップクラスの選手との力関係が宇野の活躍具合で見えてくるのかな。

最近の日本人は、2006～2007年に三島ド根性ノ助、2007～2008年に小見川道大が参戦していたけれど、どちらも2連敗でリリースされました。三島はリリースされてから階級を下げて日本で連勝してますが。